主な試験・分析の紹介

更新日:2019年3月5日

 県内企業の技術力の向上と発展を図るため,当センターで行っている試験・分析の一部をご紹介します. この他にも様々な試験分析を行っておりますので,試験手数料分析手数料鑑定・図案作成その他手数料 をご覧下さい.

フーリエ変換赤外分光光度計 (材料技術担当)

 プラスチック,繊維,接着剤等高分子材料の同定及び定量分析や金属表面の微量コーテ ィング塗膜の分析や微量異物の分析の他,セラミックス材料等の赤外線放射率の測定ができます.

高周波プラズマ発光分析装置 (材料技術担当)

 金属材料やセラミックス中の極微量元素の分析や上水及び工業用水中の有害金属の分析, その他,石油,鉱石,土壌,環境,生体,食品等の分野における微量金属元素の分析に用います.

万能材料試験装置 (機械技術担当)

 日本産業規格JIS A1108(コンクリートの圧縮強度試験方法 )に基づき,硬化コンクリート供試体の圧縮強度試験を行います.
 また,日本産業規格JIS Z2241(金属材料引張試験方法)に基づき,鉄筋コンクリート用棒鋼の引張試験を行います.試験機のひょう量は1000kNであり,D41までの寸法に対応できます.

ISO対応家具強度試験 (生活科学担当)

 椅子およびスツールのほか,テーブル,収納家具などいろいろなサイズの家具強度と耐久性をJIS S 1203 に準拠して評価します.
 負荷荷重用の本体フレームに,水平,垂直方向の2台のアクチュエータ(電気油圧サーボ方式)を組み込み,単独負荷試験,及び同期負荷試験を行います.

  • 形   式:EFH-3
  • メーカー :(株)鷲宮製作所)
  • 動的加振力:水平,垂直  ±3kN
  • 定盤寸法 :1950mm×2620mm
  • 有効高さ :2000mm

耐候試験 (生活科学担当)

 本試験は,金属,木製品,プラスチック,塗料等の耐候性(日光及び降雨の作用に対して変化しにくい性質)を短時間で評価するものです.サンシャインカーボンアーク灯式とキセノンアークランプ式があります. 

  • 試験片寸法:約150×70×10mm

食品の成分分析 (食品・応用生物担当)

 栄養表示基準制度の導入以来,栄養成分を表示した加工食品を目にする機会が多くなっています.当センターでは,表示に必要な栄養成分(たんぱく質,脂質,ミネラル等)の分析を行っています. この他,食品添加物や品質の指標となる成分の分析も行っています.(右図は原子吸光光度計による分析の様子)

食品の微生物検査 (食品・応用生物担当)

 近年,食品の安全性への関心が高まっており,食品の製造企業においても自主的な 衛生管理が求められています.より安全な食品を提供するためには,食品はもちろん製造施設の衛生管理も不可欠です.当センターでは,食品の衛生状態確認のために,汚染指標菌(一般生菌,大腸菌群,カビ・酵母等)を中心とした微生物検査を行っています.(右図はクリーンベンチ内での微生物検査の様子)

全自動アミノ酸分析計を使用して行う分析 (食品・応用生物担当)

 試料中のアミノ酸を定性・定量します.食品の栄養成分評価などに使用します.検出はニンヒドリン法で行います.加水分解アミノ酸を約70分で分析できます.


徳島県立工業技術センター