平成12年度に購入した機器をご紹介します.その1
1.耐光試験機・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平成12年度
日本自転車振興会補助事業
2.リバースモデリングシステム・・・・・・・・・・・・・・・・・・平成12年度
日本自転車振興会補助事業
【 装置概要 】
本装置は、各種工業材料および製品の耐光性(日光の作用に対して変化しにくい性質)を試験するために用いる紫外線カーボンアーク灯式耐光試験機です。この耐光試験機は、JIS B 7751に規定されたもので、冷凍機付きの密閉型になっています。
槽内は温湿度の設定が容易にでき、比較的広い範囲(25〜60℃、30〜70%)でコントロールできるようになっています。また、記録計によって、乾球・湿球温度の2点を記録致します。
試験片を均一に露光するために3段式の傾斜型試料ホルダーが採用されており、試料ホルダーは最大18個掛けることができます。
光源には、紫外線ロングライフカーボンを用いまして、48時間の連続点灯が可能です。また、試験時間の設定も容易にできます。ガラスグローブは、耐熱光学ガラス製で、アッシュレス機能によってガラスグローブの光透過部分への灰分の付着を少なくしています。
TM-3型サイクルコンピュータにより、試験項目、
試験順序、試験時間、各試験の繰り返し回数、各試験の温度・湿度の任意設定が可能です。
高品質な製品を製造する上で、耐光試験は重要な試験の一つになっています。金属、木製品、繊維、プラスチック、塗料、インキ、紙等の耐光試験が可能です。
【 仕 様 】
項 目 | 仕 様 | |
試料枠 |
材質 | ステンレス鋼製 |
大きさ | 直径:508mm±3mm | |
回転速度 | 約3rpm | |
試料取付数 | 102枚(6枚×18ホルダー | |
光源 | 連続点灯時間 | 約48時間 |
放電電圧電流 | 125〜145V 平均135V±2% | |
15〜17A 平均16A±2% | ||
カーボン:上部 | 有芯 | |
カーボン:下部 | 無芯 | |
ガラスグローブ:分光透過率 | 75nmで2%以下、400〜700nmで90%以上 | |
アークランプ基盤 | 放熱フィン付き | |
放電電流調節方式 | 電磁コイルによる自動制御方式 | |
ブラックパネル温度計 | 目盛範囲 | 20〜120℃、1℃目盛 |
ブラックパネル温度調整装置 | 方式 | デジタル設定式 |
制御盤 | 運転時間設定器 | デジタル設定式 |
電流計 | 放電電流用、0〜30A | |
電圧計 | 放電電圧指示、0〜300V | |
放電電圧微小調整器 | 放電電圧微小調整用 | |
TM-3型サイクルコンピュータ | マイコン方式 | |
記録計 | 試験槽乾球、湿球、ブラックパネル温度 | |
その他 | クーリングタワー、積算光量計付き |
2.リバースモデリングシステム
【 装置概要 】
このシステムは、製品開発の過程で、設計試作をより効果的にサポートするもので、
(1)非接触式3次元スキャナ装置
(2)サーフェイス生成ソフト(面貼りソフト)
(3)3次元CADソフト
(4)反力伝達型接触式3次元モデリング装置(バーチャル3次元モデリング装置)
(5)粉末式積層造形装置などから構成されています。
これら(1)から(5)の個々の機器を組み合わせることで、実際にある物の形状をパソコンに読み取り、さらに必要に応じて形状を変更するなどして、その模型を出力することができます。もちろん、個々の製品単独でも機能しますし、相互にデータの互換性がありますので、必要に応じて組み合わせて使用することができます。この装置を利用した製品開発の流れ図を参考までに示します。
以下は、それぞれの概略です。
(1)非接触式3次元スキャナ装置 ( vivid 900 ミノルタ株式会社
)
対象物にレーザ光線を当てることによって、3次元CADで直接創成不可能あるいは困難な形状をコンピュータモデルとして取り込みます。
項 目 | 仕 様 |
最大トルク | 100mNm |
最小トルク | 0.005mNm |
最大スピードCS | 580 rpm |
最小スピードCS | 10-7 rpm |
最大スピードCR | 550 rpm |
最小スピードCR | 0.1 rpm |
最小周波数 | 0.001 Hz |
最大周波数 | 100 Hz |
ひずみ分解能 | 6×10-6rad |
ノーマルギャップ | 可 |
オートギャップ | 可 |
(2)サーフェイス生成ソフト (
RapidForm INUS Technology )
3次元スキャナから取り込んだ点群データから面を生成し、必要な修正(平滑化や穴埋め)を行った後、3次元CADが扱えるデータ形式に変換するソフトです。
(3)3次元CAD ( thinkdesign/thinkshape think3,inc
)
工業デザイナー向けとして開発された、ミッドレンジCADでサーフェイス・ソリッド混在型です。
(4)反力伝達型接触式3次元モデリング装置 ( FreeForm SensaAble Technologies
)
多関節アームの先端にペンを取り付け、この先端に削出し・肉盛り用の仮想的な工具を取り付け、コンピュータ内の3次元形状に対してアナログ的な編集操作を行う装置です。準備された機能を選びパラメトリックなフューチャを積み重ねることで形状を作り出す3次元CADとは対極的で、粘土をこねる感覚でモデリングを行います。コンピュータ上で3次元のフリーハンド彫刻ができます。
(5)粉末式積層造形装置 ( Z402 System Z Corporation )
3次元CAD等でモデリングした形状から模型を作成する装置で高速性(光造型方式の10倍程度)を重視したもので、コンセプトモデリングやコミュニケーションモデリングに最適です。メカニズムは、薄く引き伸ばしたデンプンあるいは石膏の粉に、インクジェット方式で接着剤を塗布し、何層も重ねます。
装置仕様
造形方法:3Dプリント
最大モデルサイズ:254×203×203mm(X,Y,Z)
積層ピッチ:0.076×〜0.254mm
装置寸法:91×74×107cm(W,D,H)
電源:AC100V、50/60Hz
重量:136kg
オプション: Z402 System Software
Depowderring Unit(未硬化粉末除去)
Zwww Automated Waxer
材料: ZP11(デンプンベース)
ZP100(石膏ベース)
Z402 System Software
入力:STLファイル
OS:Windows95,98,NT
高速スライス機能
造形時間予測機能
用途: 形状確認モデル
組付け、はめ合いチェックモデル
真空成形型
真空注型マスター
木型・石膏型・ロストワックスのマスター
Z402 3D Printer System ZD4 Depowder Station Zwww Automated Waxing Units