経済産業省資源エネルギー庁 電源立地特別交付金事業(平成17年) 徳島県立工業技術センター |
凍結ミクロトーム
食品の組織構造を観察するには、凍結ミクロトームを用いた凍結切片の作製が必要である。前処理としての試料凍結の際は、試料の細胞状態を損なわないよう、迅速に可能な限り低い温度へ移行させる必要があるため、-60℃までの急速凍結機能が必要である。また、厳しい切削精度が要求されるため、切削位置での温度管理及び切削厚1μmの設定が可能であることが必要である。切削後、試料アームが戻る際には、試料の膨張によりナイフエッジと試料が接触し試料を損傷することを防ぐため、十分な試料リトラクション幅が必要である。さらに、多様な素材からなる食品を扱う場合には、硬組織、魚体断面、植物等従来凍結切片を作製することが困難であった試料を薄切するための付属品(凍結切片作製用粘着フィルム等)が必要である。
凍結ミクロトーム(ライカマイクロシステムズ(株))
(型式:CM1850)