特徴
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●吸音率測定関連機器
この測定では残響室を1部屋使用します。測定機はスピーカー,5本の
マイクロホン,10cHマルチプレクサ,1/Nオクターブ実時間分析器,
及び計測制御用コンピュータ等から構成されています。
残響室内に設置されたスピーカーに,1/Nオクターブ実時間分析器に
内蔵されたシグナルジェネレーターよりホワイトノイズ等の多バンドノ
イズを発生させ,パワーアンプをとおし供給します。5本のマイクロホ
ンからのデータは10cHマルチプレクサにより順次切り替え,1/Nオクタ
ーブ実時間分析器に送られ周波数分析され,デジタル信号として計測制
御用コンピュータシステムに転送され蓄積されます。こうして資料を入
れた状態での残響時間と,資料を入れない状態での残響時間から吸温率
を算出します。これら一連の動作が計測制御用コンピュータシステムに
よって自動的に制御,演算されます。
●透過損失測定関連機器
この測定では残響室2室を使用します。測定機器は音源室,受音室
でそれぞれマイクロホン5本ずつを用いるほかは吸音率の測定と同様
です。計測制御用コンピュータに蓄積された音圧レベルの測定値から,
透過損失を自動的に演算します。
●音響インテンシティ解析関連機器
インテンシティマイクロホン,1/Nオクターブ実時間分析器,計測制
御用コンピュータ,マイクロホン移動装置等から構成されています。
1/Nオクターブ実時間分析器で解析されたインテンシティスペクトルを
計測制御用コンピュータで二次処理し,音の放射方向とその強さを矢印
で表現するベクトル図,等しいインテンシティレベルを結んで表現する
メッシュ図を描くことが可能です。これらの作業は計測制御用コンピュ
ータにより測定,解析されます。
●振動試験システム関連機器
加速度型振動ピックアップ,インパルスハンマー,チャージアンプシ
ステム,2チャンネルFFT,小型加振器で構成されています。
試験体のハンマーリング試験を行った場合,A/FまたはF/Aを2チャ
ンネルFFTにて求めます。また試験体の 電磁加振試験を行った場
合は,2点間のレベル差,つまり伝達を2チャンネルっFFTにて求め
ます。ここで用いられる2チャンネルFFTは,14ビットA/D変換,
80dBのダイナミックレンジ,25の分析表示項目,21の演算機能等,現在
考えられるほとんど全ての演算機能を標準装備しています。
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