特徴
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床材,テーブルトップ,カウンター等のように他材料との接触が頻繁に行われ,それによる表面材の摩擦が心配される建材,家具類については,耐摩耗性の評価が要求されます.
JISでは建築材料及び建築構成部分の摩耗試験方法として「A-1451回転円盤の摩擦及び打撃による床材料の摩耗試験」,「A-1452 落砂法」,「A-1453 研摩紙法」の3種類の方法が規定されており,材料によって使い分けられています.このうち,合板,繊維板,プラスチック板等については後者の研摩紙法が用いられています.この研摩紙法に用いられる試験機は一般にテーバー式摩耗試験機と呼ばれています.
テーバー式摩耗試験方法はフローリング及び特殊合板(普通合板の表面にオーバーレイ,プリント,塗装等の加工を施したもの)に関するJAS規格にも採用されており,木材関連業界には最もなじみの深い耐摩耗性評価方法です.
原理は,試験片を固定した円盤の上に一定荷重を加えた摩耗輪を置き,定速で回転させたときに生じる摩耗の程度を評価するものです.摩耗輪としては硬質ゴム製円盤の外周に所定の研摩紙(#180)を貼り付けたものの他,対象物によっては軟質摩耗輪も用いられます.また,評価は摩耗値(摩耗終点に達するまでの回転数),摩耗量(試験前後の重量変化)を求めることによって行われます.
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